タケコの部屋
※この話はフィクションです。基本、事実とは全く関係ありません。(一部事実もありますけど。)
♪ルールルッ、ルルル、ルールル~♪
こんにちは、クロヤナギタケコです。
本日のお客様は、タイキシャトル殿でーす。
タイキシャトル 「ハーイ!スペースシャトル、乗りまセンカ?!」
タケコ 「・・・。宇宙は、ちょっと・・・、というか、もう打ち上げてませんよね?」
タイキシャトル 「大丈夫デース!僕の牧場に1台置いてアリマース!」
タケコ 「オホホホ。さようでございますか。では、機会あれば乗せてください。(飛ばないと思いますけど。ボソッ・・)」
タイキシャトル 「大丈夫デース!スペースシャトルは再利用可能デース!SDGsデース!」
タケコ 「・・・。(ボソッ)の部分が聞こえてましたね。オホホホ・・・・では、早速ですがタイキシャトル殿のご活躍をご紹介しましょう。通算成績は何と13戦11勝、2着1回、3着1回です。1997年のユニコーンステークスから1998年マイルチャンピオンシップまで重賞8連勝という、とんでもない記録をお持ちです。皆さんご存知、日本が誇るマイラーということで顕彰馬でいらっしゃいますね。現役時代は圧倒的な強さを見せていただいたので、今回はそのあたりを詳しくお伺いしましょう。ではまずデビューから3連勝で迎えた菩提樹ステークスでまさかの2着でしたが、このレースはいかがでしたか?」
タイキシャトル 「まさかデース!テンザンストームちゃん、かわいいな~とスタートから追いかけながら見とれてたら、そのまま逃げ切られマシタ!まさかのクビ差2着デース!」
タケコ 「・・・。オホホホ。テンザンストームさんも後の顕彰馬に勝ったことは誇りですね。では次走はダート重賞のユニコーンステークスでしたが?」
タイキシャトル 「芝でもダートでも大丈夫デース!マイルであれば大丈夫デース!」
タケコ 「3戦ぶりのダートでしたが、確かに圧勝でしたね。ワシントンカラー殿も相当強い馬でしたが、突き放して、あっさり重賞初制覇となりました。では次に、芝に戻ってのスワンステークスはいかがでしたか?」
タイキシャトル 「このレースは同厩の先輩たちばっかりいたので、厩舎のエキシビジョンレースかと思いマシタネ!シンコウキング先輩は荒々しいから、岡部の旦那が騎乗するしかナカッタネ!僕にはノリさんが乗ったけど、大丈夫デース!レースが終わってからエキシビジョンじゃなくて、GⅡレースだと気づきマシタネ!」
タケコ 「・・・。オホホホ。そうでしたか。確かに同厩舎5頭が出走されてましたね。しかし一番若いタイキシャトル殿の完勝でした。では、次走はいよいよマイルチャンピオンシップ。GⅠ初挑戦はいかがでしたか?」
タイキシャトル 「ノープロブレム!このレースはスピードワールド君が人気だったから、プレッシャーがナカッタネ!スピードワールド君は3歳ながら安田記念、毎日王冠共に3着と強さを見せてタネ。マイルチャンピオンシップは彼の馬体重がプラス18kgだったから、ちょっとレース前に食べ過ぎテタネ!」
タケコ 「そうでしたね。しかしこのレース、実はすごいメンバーでした。1995年皐月賞馬ジェニュイン殿(1996年マイルCS覇者でもある)、1995年スプリンターズステークス勝馬ヒシアケボノ殿、1996年朝日杯3歳S勝馬のマイネルマックス殿、1996年NHKマイルC馬のタイキフォーチュン殿、1997年桜花賞馬キョウエイマーチさん、同厩の1997年高松宮杯勝馬シンコウキング殿とGⅠ馬が6頭もいました。そしてそして、さらには本格化前のサイレンススズカ殿も実はいましたね。」
タイキシャトル 「キョウエイマーチちゃんもかわいかったから、思わず見とれそうにナッタケド、大丈夫デース!ノリさんが『見とれんなよ!』と言ってくれたんで、最後はまじめに走ッタネ!」
タケコ 「オホホホ。テンザンストームさんの時の二の舞にならなくて良かったですね。では次は初の芝1200m、スプリンターズステークスでしたが?」
タイキシャトル 「特に気にナラナカッタネ!キョウエイマーチちゃんもいたし。先行馬たちはちょっと疲れてたミタイネ。気づいたらしれっと勝っチャッタ。」
タケコ 「オホホホ。あっさり勝ちましたが、さすがに競馬ファンのみなさんも怪物・・いや化け物だと思ったでしょうね。マイルチャンピオンシップ→スプリンターズステークス連勝も史上初でしたから。その後はしばらくお休みして、翌年の京王杯スプリングカップも快勝。そして、安田記念を迎えましたが、このレースは?」
タイキシャトル 「気合充分デース!なんつったって、サッカー男子日本代表が初めてワールドカップに出場したメモリアルイヤー!そしてW杯初戦のアルゼンチン戦がちょうど安田記念の日!『絶対に負けられない戦い』ダッタネ!」
タケコ 「オホホホ。1998年はそうでしたね。サッカーの方は惜しくも0-1でアルゼンチンに敗れてしまいましたが、タイキシャトル殿は単勝1.3倍の断然1人気でしたから、負けられませんでしたね。雨の中のレースでしたが、結果は見事に2馬身半差の圧勝でした。これでGⅠ3勝。そして、いよいよ海外挑戦を迎えましたが、フランスはいかがでしたか?」
タイキシャトル 「もちろん気合充分デース!なんつったって、サッカーワールドカップ開催地だったカラネ!サッカーは負けちゃったけど、シーキングザパールちゃんとフランス競馬でリベンジを約束シタネ!シーキングザパールちゃんも気合充分。モーリス・ド・ゲスト賞で日本調教馬初の海外GⅠ制覇シタネ!しかもコースレコード、最高!シーキングザパールちゃんとのフランス旅行も最高ダッタネ!」
タケコ 「オホホホ。あの時はラジオ放送で興奮された競馬ファンも多かったでしょうね。素敵な夏の夜でした。そして、翌週タイキシャトル殿の出番となりましたジャック・ル・マロワ賞ですが、いかがでしたか?」
タイキシャトル 「もちろん気合充分デース!シーキングザパールちゃんとの約束もアッタシネ!このレース1600mなのに直線ダッタケド、ノープロブレム!他の馬も強かったケド、何とか押し切ったネ!岡部の旦那もうれし泣きシテタネ!」
タケコ 「オホホホ。岡部騎手も悲願の海外GⅠ初制覇でしたから相当うれしかったでしょうね。当時は映像が無かったんで最後の叩き合いの様子が分かりませんでしたが、こちらもラジオで大興奮でしたね。これでシーキングザパールさん、タイキシャトル殿が歴史的偉業を果たし帰国されました。ご帰国後はいきなりマイルチャンピオンシップとなりましたが、ここではいかがでしたか?」
タイキシャトル 「大丈夫デース!マイルであれば大丈夫デース!」
タケコ 「オホホホ。確かにここでも単勝1.3番の断然1人気でした。キョウエイマーチさん、シーキングザパールさんも出走し、最初はなかなかのハイペースでしたが、気づけば5馬身差の圧勝。マイルチャンピオンシップ2連覇を達成。さすがマイル王でしたね。そして、最後のレースとなったスプリンターズステークスですが、こちらも2連覇がかかりましたが?」
タイキシャトル 「大丈夫デース!負けちゃったケド、無事に引退デキマシタ!」
タケコ 「こちらも引退レースながら単勝1.1倍の断然1人気でしたね。結果はマイネルラヴ殿、シーキングザパールさんとタイム差無しの3着でしたが名勝負でした。マイネルラヴ殿もハマった時の爆発力はありましたし、鞍上の吉田豊騎手もメジロドーベルさんで既に4度もGⅠ制覇して勢いがありましたからね。最後は惜しかったですが、通算成績を振り返ると改めてタイキシャトル殿の化け物さを再認識させられます。おや、ちょうどお時間が来たようです。タイキシャトル殿、また遊びにいらしてくださいね。では、みなさん、ごきげんよう。」
タイキシャトル 「スペースX(エックス)、乗りマセンカ?!」
【タイキシャトル 重賞勝鞍】
- 1997年 ユニコーンステークス(GⅢ)
- 1997年 スワンステークス(GⅡ)
- 1997年 マイルチャンピオンシップ(GⅠ)
- 1997年 スプリンターズステークス(GⅠ)
- 1998年 京王杯スプリングステークス(GⅡ)
- 1998年 安田記念(GⅠ)
- 1998年 ジャック・ル・マロワ(フランス 海外GⅠ)
- 1998年 マイルチャンピオンシップ(GⅠ)
顕彰馬
今回は顕彰馬のタイキシャトル殿を特集しましたので、顕彰馬についてまとめておきましょう。
顕彰馬(けんしょうば)とは、JRA発展に特に貢献のあった馬の功績をたたえるもので、いわゆる「競馬の殿堂入り」です。
顕彰馬一覧をまとめてみました。さすがに、すごいメンバーです。
選考年度 | 馬名 | 性 | 生年月日 | 主な勝鞍 | 競走成績 | 備考 |
2020年 | キタサンブラック | 牡 | 2012年3月10日 | 菊花賞、天皇賞(春)2回、ジャパンカップ、大阪杯、天皇賞(秋)、有馬記念 | 20戦12勝 | GⅠ 7勝 |
2018年 | ロードカナロア | 牡 | 2008年3月11日 | スプリンターズステークス2回、高松宮記念、安田記念、香港スプリント2回 | 日本・17戦11勝 海外・2戦2勝 | GⅠ 6勝 |
2016年 | ジェンティルドンナ | 牝 | 2009年2月20日 | 桜花賞、優駿牝馬、秋華賞、ジャパンカップ2回、有馬記念、ドバイシーマクラシック | 日本・17戦9勝 海外・2戦1勝 | GⅠ 7勝 |
2015年 | オルフェーヴル | 牡 | 2008年5月14日 | 皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念2回、宝塚記念 | 日本・17戦10勝 海外・4戦2勝 | GⅠ 6勝 、凱旋門賞2着:2回 |
2014年 | エルコンドルパサー | 牡 | 1995年3月17日 | NHKマイルカップ、ジャパンカップ、サンクルー大賞 | 日本・7戦6勝 海外・4戦2勝 | GⅠ 2勝 、凱旋門賞2着 |
2011年 | ウオッカ | 牝 | 2004年4月4日 | 阪神ジュベナイルフィリーズ、日本ダービー、安田記念2回、天皇賞<秋>、ヴィクトリアマイル、ジャパンカップ | 日本・22戦10勝 海外・4戦0勝 | GⅠ 7勝 |
2008年 | ディープインパクト | 牡 | 2002年3月25日 | 皐月賞、日本ダービー、菊花賞、天皇賞<春>、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念 | 日本・13戦12勝 海外・1戦0勝 | GⅠ 7勝 |
2004年 | テイエムオペラオー | 牡 | 1996年3月13日 | 皐月賞、天皇賞<春>2回、宝塚記念、天皇賞<秋>、ジャパンカップ、有馬記念 | 日本・26戦14勝 | GⅠ 7勝 |
2004年 | タケシバオー | 牡 | 1965年4月23日 | 朝日杯3歳S、天皇賞<春>、スプリンターズS | 日本・27戦16勝 海外・2戦0勝 | 怪物 |
1999年 | タイキシャトル | 牡 | 1994年3月23日 | 安田記念、マイルチャンピオンシップ2回、スプリンターズステークス、ジャックルマロワ賞(仏) | 日本・12戦10勝 海外・1戦1勝 | 日本の誇るマイラー |
1997年 | ナリタブライアン | 牡 | 1991年5月3日 | 朝日杯3歳S、皐月賞、ダービー、菊花賞、有馬記念 | 21戦12勝 | シャドーロールの三冠馬 |
1995年 | トウカイテイオー | 牡 | 1988年4月20日 | 皐月賞、ダービー、ジャパンカップ、有馬記念 | 12戦9勝 | 不屈の帝王 |
1994年 | メジロマックイーン | 牡 | 1987年4月3日 | 菊花賞、天皇賞<春>2回、宝塚記念 | 21戦12勝 | 最強のステイヤー |
1991年 | オグリキャップ | 牡 | 1985年3月27日 | 有馬記念2回、マイルチャンピオンシップ、安田記念 | 地方・12戦10勝 中央・20戦12勝 | スーパー・スター |
1990年 | マルゼンスキー | 牡 | 1974年5月19日 | 朝日杯3歳S | 8戦8勝 | 夢のスーパー・カー |
1990年 | テンポイント | 牡 | 1973年4月19日 | 阪神3歳S、天皇賞<春>、有馬記念 | 18戦11勝 | 流星の貴公子 |
1990年 | スピードシンボリ | 牡 | 1963年5月3日 | 天皇賞<春>、有馬記念2回、宝塚記念 | 日本・39戦17勝 海外・4戦0勝 | 時代の先駆者 |
1990年 | メイヂヒカリ | 牡 | 1952年3月24日 | 朝日杯3歳S、菊花賞、天皇賞<春>、有馬記念 | 21戦16勝 | 黄金の脚 父:クモハタ(顕彰馬) |
1990年 | コダマ | 牡 | 1957年4月15日 | 皐月賞、ダービー、宝塚記念 | 17戦12勝 | 夢の超特急 |
1987年 | メジロラモーヌ | 牝 | 1983年4月9日 | 桜花賞、オークス、エリザベス女王杯 | 12戦9勝 | 牝馬三冠 |
1987年 | シンボリルドルフ | 牡 | 1981年3月13日 | 皐月賞、ダービー、菊花賞、有馬記念2回、天皇賞<春>、ジャパンカップ | 日本・15戦13勝 海外・1戦0勝 | 七冠馬、トウカイテイオー (顕彰馬)の父 |
1986年 | ミスターシービー | 牡 | 1980年4月7日 | 皐月賞、ダービー、菊花賞、天皇賞<秋> | 15戦8勝 | 奇跡の豪脚 |
1985年 | グランドマーチス | 牡 | 1969年5月13日 | 中山大障害4回、京都大障害3回 | 63戦23勝(障害39戦19勝) | 飛越の天才 |
1985年 | セイユウ | 牡 | 1954年3月28日 | 七夕賞、福島記念、セントライト記念 | 49戦26勝(サラ戦25戦5勝) | アラブの怪物 |
1984年 | トウショウボーイ | 牡 | 1973年4月15日 | 皐月賞、有馬記念、宝塚記念 | 15戦10勝 | 天馬 |
1984年 | ハイセイコー | 牡 | 1970年3月6日 | 地方・青雲賞 中央・皐月賞、宝塚記念 | 地方・6戦6勝 中央・16戦7勝 | 国民のアイドル |
1984年 | シンザン | 牡 | 1961年4月2日 | 皐月賞、ダービー、菊花賞、宝塚記念、天皇賞<秋>、有馬記念 | 19戦15勝 | 最強の戦士 |
1984年 | ハクチカラ | 牡 | 1953年4月20日 | ダービー、天皇賞<秋>、有馬記念、米国・ワシントンB・H | 日本・32戦20勝 海外・17戦1勝 | 栗毛の国際派 |
1984年 | トキノミノル | 牡 | 1948年5月2日 | 朝日杯3歳S、皐月賞、ダービー | 10戦10勝 | 幻の馬 |
1984年 | トサミドリ | 牡 | 1946年5月20日 | 皐月賞、菊花賞 | 31戦21勝 | 希代の名馬 |
1984年 | トキツカゼ | 牝 | 1944年3月10日 | 皐月賞、オークス | 30戦11勝 | 名牝 |
1984年 | クリフジ | 牝 | 1940年3月12日 | ダービー、オークス、菊花賞 | 11戦11勝 | 最強の牝馬 |
1984年 | セントライト | 牡 | 1938年4月2日 | 皐月賞、ダービー、菊花賞 | 12戦9勝 | 黒鹿毛の勇者 |
1984年 | クモハタ | 牡 | 1936年3月4日 | ダービー | 21戦9勝 | 栗毛の貴公子、 メイヂヒカリ (顕彰馬)の父 |
コメント